長年愛される「ケンミン焼ビーフン」。
認知度と食品としての捉え方の地域差を見極めるための複数メディアを活用した調査事例。
「野菜炒めの具材として『ビーフン』という麺を食べたことはありますか?」との質問に対し、「食べたことがある」と回答したのは全体の82.8%。多くの回答者が、『ビーフン』の喫食経験があることがわかりました。一般的に、西日本での喫食が多いと思われているビーフンですが、調査の結果では、東日本でも高い喫食率を示しました。
今回の調査では産経iD会員とラジオ大阪(OBC)のリスナーという2つの属性に対して調査を行いました。日本全国に回答者が分布する産経iD会員に対し、近畿圏に限定されるOBCリスナーというエリアの偏りを利用し、エリアごとの認知度の差なども同時に測ることができます。
「野菜や肉などの具材で炒めた『焼ビーフン』。これは主食になりますか?副食(おかず)でしょうか?」との質問に対し、日本全国に回答者が分布する産経iD会員の回答は、53.5%が「主食」、46.5%が「副食(おかず)」と、ほぼ半々。それに対して、近畿圏にのみ回答者が分布するOBCリスナーは、41.9%が「主食」、58.1%が「副食(おかず)」と回答しました。炭水化物のメニューでも「おかず」にしてしまう、関西らしい回答となりました。
「『焼ビーフン』と聞いて、想像できる会社名やブランド名があればお書きください。」との質問に対し、96.2%の回答者が「ケンミン」と答えました。自由記述の欄でも、「やはりケンミンでしょう。」「ケンミンしか思い浮かばない」「テレビCMを見た」などの声があがり、1950年以来70年間にわたって『ビーフン』を販売してきた「ケンミン食品」の圧倒的な知名度が際立ちました。
製品の写真を示した上で、「これらのパッケージの食材をいずれかでもスーパーなどの店頭で目にされたことありますか?」と尋ねたところ、西日本の回答者の78.0%が「見たことがある」と答えたのに対し、東日本の回答者のうち「見たことがある」と答えたのは67.9%にとどまりました。残りの32.1%は「見たことがない」との回答になっています。多くの回答者が「食べたことがある」と回答したにも関わらず、店頭での認知が低いことが分かりました。